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特別天然記念物-ほたるいか。 |
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5月、滑川や魚津の夜の海岸に青緑色をした光の粒がホタルのように押し寄せてくる。 光の群は小さなイカの群で、古くから地元の漁師はこの小さなイカをコイカ、マツイカ、と呼んでいた。 神秘的なこの光の群は春到来を告げる竜宮からの使者といわれていた。 このホタルイカを子供たちは海岸でタモ(網)を使って捕まえている。 いつもは数百メートルの深海に住んでいるホタルイカは、毎年4,5月の日没後に産卵のため浅瀬に あがってくる。翌未明にはまた深海に帰って行く。 体長5-6cmの小型のイカで、体は褐色。体表に数百の発光器を有し、青緑色に発光する。 この発光する様から、昆虫のホタルの名をとり、ホタルイカと命名された。 世界にはホタルイカの仲間が40種類ほど生息している。 日本近海では日本海全域と太平洋側の一部に分布し、普段は200〜700mの深海に生息している。晩春から初夏までが産卵期で、一回あたり数千個の卵を産む。交尾と産卵は同時ではない。 触手の先にはそれぞれ3個の発光器がついており、何かに触れると発光するため、敵を脅すものではないかと考えられている。体表の海底側(腹側)には細かい発光器があり、これは海底側にいる敵が海面側にいるホタルイカを見ると、海面からの光に溶け込み姿が見えなくなるカウンターシェイディング効果の役割を果たしている。海面側から海底に向かって見た場合はこの効果が働かないため、体表の海面側(背中側)には発光器はほとんど存在しない。 ホタルイカが水揚げされる富山県の富山市から魚津市にかけては、ホタルイカの群遊海面として有名であり、ホタルイカは春の風物詩として知られている。富山湾の「ホタルイカ群遊海面」(常願寺川の河口左岸から魚津港までの約15km、満潮時の沖合1260mまで)は国の特別天然記念物に指定されている。 滑川市にはホタルイカの様子を観察できる「ほたるいかミュージアム」がある。 波によって浜に打ち寄せられることがあり、『ホタルイカの身投げ』という。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 -TOYAMA,JAPAN- 写真の無断転載はお断りいたします |
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